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勝ちました、イングランド!!!


その日はLOZも早めに帰宅して、テレビの前に齧りついていた。スーパーからスナックやビールも買い込んできていて、意気込みが違う。私もその気迫に負けて、一緒に観戦。初めてクリケットの試合を心から楽しむことが出来た。途中、何度かハラハラする場面があった。攻めているイングランド側に連続でアウトの選手が出たり、打ったボールがキャッチされそうになったり。ゲームの風向きがオーストラリア優勢に傾きかけたようにも思えた。でも!結局はアウトを死守したイングランド。感動の勝利!


ちっちゃな「Ashes」がイングランドのキャプテンの手に収まった瞬間、イングランド、沸きに沸きました。ものすごい紙吹雪が噴射。LOZの感激もひとしお。少し眠りかけてた私(その時間は午前1時過ぎ)も叩き起こされて、その感動の瞬間を見届けた。しばらくはこの祝賀ムードでロンドンも大変かもしれない。パレードなどが行われるらしい。


有望な若手選手(Andrew FlintoffやKevin Pietersenなど)が、今回はとっても注目されて人気爆発。あまりチヤホヤされ過ぎて、ファッションやゴシップばかりが目立つセレブリティーにならなければ良いなあ。せっかくクールなんだから。絶妙のバランスで。今後は、地味目な感じでさらに熱く活躍して欲しい。


とにかく、「Ashes」のおかげでクリケットが少しは理解できるようになった。それだけでもすごく嬉しい。







「Ashes」ー 今、この言葉が熱い。



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イングランド対オーストラリアのテストマッチシリーズのこと。イングランドが歴史上初めてオーストラリアに負けた際に、壷の中にベイル(ボールだという説もある)を焼いた灰(「Ashes」)を入れたのが始まりで、それ以来テストシリーズに勝利したチームがこの灰の入った壷を獲得できる。基本的には2年に1回行われる試合で、今年は会場がイングランド。しかも18年ぶりに勝利の見込みあり、ということで大いに盛り上がっている。


数百年以上の歴史を持つといわれているクリケット。イギリスの伝統的スポーツのひとつ。13世紀に羊飼いが仕事の疲れを癒す為に始めたゲームがその起源らしい。18世紀から19世紀にかけて英国領土の国々(豪州、南アフリカ、インド、パキスタン)でクリケットは「紳士のスポーツ」として浸透していく。紳士的な振る舞いがプレーの根本に反映されていたということかしら。意外にマイナーなイメージだけど、球技としての競技人口はサッカーに次いで、世界で第2位らしい。


競技自体は野球に似ているけれど、細かい部分ではかなり違う。ルールを簡単に説明すると、「ウィケット」という地面に立っている三本の杭/棒の攻防。ちなみに先ほど述べた、灰になっているらしき「ベイル」とは、「ウィケット」の上部に置かれた横木のことを指す。1チーム11人、10アウトで攻守が交代し、2イニング制。投手(呼称「ボウラー」)は投球時に助走をしても良く、肘を曲げずに投球しなくてはならない。また、打者(呼称「バッツマン」)はバウンドする球をバットで打つ、「ウィケット」を倒さなければ何度空振りしても構わない、などの規則がある。打者は球を打ったら、20メートル間隔で2カ所に立てられた「ウィケット」の間を走る。それで得点。あとは、打球がスタンドに入ったら6点、ワンバウンド以上でスタンドまで到達したら4点。常に審判が手でひらひら~とジェスチャーする。


私が初めてクリケットなるスポールの試合を見たのは、LOZと知り合ったばかりの夏で、その当時フラットメイトだったジョンにルールを教えてもらった...。けど、全く理解不能だった。唯一わかった事実は、永遠に終わらないゲームだということ。以上。彼は小さい頃からクリケットのチームの所属していて、今でも週末は練習に行っている。根っからのクリケットファン。けど最近、実はLOZもクリケットの試合経験があるらしいことが判明した。びっくり。あんな恐ろしいほどに忍耐力が必須なゲームを、よく出来たなあと思う。彼は大学時代にアメフトに入れ込んでいたので、それはダーッと突撃してダーッと点を入れる、というイメージとしてはLOZには似合いすぎてると一人で納得してたけど。ク、クリケットかあ。


とにかく、この「Ashes」が始まって以来、LOZは落ち着きが無くて、ケーブルTVでクリケット・チャンネルなるものさえ加入した。最初は冗談かと思っていたけど、しょうもない映画チャンネルよりはもっと脳みそのためになるものを、という説得モードで、結局はクリケット・チェンネルかよ!!!でもそれは9月いっぱいまでの契約にするらしい。この「Ashes」のためのものなのね...。このチャンネルを契約するまでは、地道にパソコンのラジオで試合中継を聞いていた。そしてすかさずネットのニュースを随時チェック。もう、夏の高校野球に熱中する私の元上司みたいなものです。すごい厳しい感じで偉い人だったんだけど、個室にこもってやたら静かだなあと思っていたら、携帯ラジオをイヤホンで聞いてた...。満面の笑顔で...。ま、とにかく、その上司はどうでもよくって、真っ暗闇でラジオに耳を傾けながら一喜一憂している、そんなオタクのようなLOZに心を打たれた私は言ってあげた。そんなに試合を見たければ、思いっきり見ればいいじゃないの、と。


でも、甘く見てたよ...クリケット。「Ashes」は5試合のテストマッチから成り立っていて、1試合が5日間ある。そして長いんだよ、試合が。10人の打者をアウトにしなければ、攻守が交代しないので、下手すれば1日中同じチームの攻めと守りで試合が行われてる。上手い打者だと小刻みに点を入れ続け(何時間も)、その数は何百点とか。きっとクリケットが好きな人にとっては、投手や打者、そして野手などの動きや、ちょっとしたワザなんかに感動しているんだろうけど、素人にとっては、じーっと画面を見ててもそんなに派手な動きが無いので、すぐに退屈してしまう。たまに打者にボールが激突して、痛そうだなあとかそういうレベル。あとは、その顔の白いチョークのような日焼け止めの付け方は、どうだろう...とか(人それぞれに個性があって、付け方も異なっている。たまに、唇だけしかつけていない人とか、鼻のあたりだけ丸くとか...かなり気になる)。ちなみに、ボールはコルク芯にウール糸を巻き、牛皮で包んだものらしいです。当たると相当痛いらしいよ。


今の段階で、4テストマッチを終了しているので、勝負の結果もあと少し。イングランドは2勝1敗1引き分け。もしこの試合に勝ったり引き分けたりしたら、奇跡の勝利(オーストラリアは強豪で有名のため)!!!ちなみに昨日も夕方の5時半から試合を観始めたけど(イギリス現地時間だと午前10時半)、時々雨で中断するので、ちょっとやきもき。でも、雨で中断した分はそれだけ延長、という形にはならないらしいので、比較的ピーンチ!だったイングランド勢にとっては救いの雨!!?なのかもしれない。ちなみにLOZの親友たち(ジョンを含め)もこの試合を観に行っている。


クリケット・チャンネルを入れてからというもの、ご近所さんも度々訪れてくるようになった。我が家の近所もそうだが、欧米人の友人、知人(イギリス人やオーストラリア人、ニュージーランド人)と会えばすぐにクリケットの話題になる。そして彼らの同居人は揃って呆れ顔(私を含め)。クリケット自体は決して嫌いではないし、それなりに味のあるスポーツだと思う。服装からして伝統的で、ある意味「紳士的(?)」だし、それになかなかホットな選手も多い。ただ、夕方から一晩中(終了は平均して午前2時前後)までずーっと中継のアナウンスやインドのわけわからないCM(シンガポールで観れるクリケット・チャンネルは、たぶんインドから引っ張っている模様)を聞き続けるのは、それこそ拷問です。もう、頭の中にしっかりと刻み込まれたインドのCMの数々。面白い発見もあるねえ、などと素直に楽しめるのは数回だけだよ。本当に。一度LOZに、「ねえねえ、クリケットの試合を、ミュート(音声なし)で観れる?」とお願いしたら「じゃあ、NHKの番組をミュートで観れるんかい?」と返されたので、負けました。弱すぎ。しかも、雨で中断した際に、苦手な「スタートレック」のシリーズまでむりやり観させられて、ますます意気消沈。


「Ashes」の試合結果は月曜日にわかります。只今イングランドは大ビンチぎみ。オーストラリアがじりじりと迫ってきている。勝てるのか!!?イングランド!!?


※ 参考:「NPO法人 日本クリケット協会 オフィシャルホームページ」




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6月の中旬に、引越しをした。


今まで住んでいたコンドミニアムの2年間の居住契約が切れるタイミングで、住環境を変えた。川沿いのオープンな空間から移動した環境は、緑の多い静かな住宅地。オーチャード通りなどの中心部からは少し離れる。環境を変えた主な理由としては、今年に入って住居周辺のコンドミニアム開発が活発になり、1つ2つならともかく、数えられるだけでも5つ近くの新しいコンドミニアムが建設されることになったということ。考えてみれば、それだけその地域が住居として有望視され、将来的にはヒップな環境として有名になるのかもしれない。が、それはまだ十数年先のことだし、窓を開けると毎日建設工事の音が響き渡る状況にはちょっと不満だ。そして成長していくRIOにも、住んでいて楽しい、そして少し余裕のある空間を与えてあげたかった。ま、シンガポール最初の2年の住居としては申し分のない場所だったと思う。


この辺の空気は、水辺のそれとは違ってもっともっと濃厚だ。木々や草花の香りがする。雨の後には緑が蒸れたような独特の香りが漂う。新居の裏庭の向こうには、一面の緑。数本の巨木が枝を空高く伸ばし、葉がみっちりと茂っている。新居に移った翌朝に、ベットから窓に目を移すと、そこには木漏れ日がキラキラと光り、沢山の葉っぱに細かく反射していた。それがこの世のものとは思えないほど綺麗で、2人ではしゃいた。


この家を見学した時のことを明確に覚えている。まずこのテラス・ハウスを知ったのは、友人と共にあるドイツ人の女性に案内されたアート・ギャラリーの存在だった。そのギャラリーは、すぐ右隣の通りにあり、2件ののテラス・ハウスをくっつけた構造で、素敵な空間を作り上げていた。中を自由に見学させてもらい、作品のインパクトもさることながら、実はそのテラス・ハウスのデザインに目や心を奪われっぱなしだった。その印象はずっと心のどこかに焼きついていて、LOZにも度々話をして聞かせた。そして2回目にそのギャラリーに訪れたのは、LOZと一緒に近くでランチをしたついでだった。LOZもその住宅街にある独特な雰囲気を気に入ったようで、建物のユニークさにも感嘆していた。


そこからが、早かった。もう数日後にはエージェントに電話を入れ、現在空き家である何軒かの見学アポイントを取った。実際に見学できたのは2軒。多少は交通量が多い通りに面した改装済みの奇麗な家と、ロケーション的には申し分の無い改装前のボロボロな家。LOZの心はもうすでにそのボロボロの家に決まっていて、私は正直その家があまりにもボロボロ過ぎて、改装後の姿を想像するのが難しくて悩んだ。でも最終的に決め手になったのは、想像の中で手を加えて美しく生まれ変わった裏庭と、その向こうに広がる緑の存在、だった。しかも前の住人が個人的な趣味で作り上げたフェンスがあるので、RIOが住む環境としては最適だった。早速見学の翌日、エージェントに連絡を入れて交渉する。結果、無理を言って3ヵ月後には入居可能な状況にしてもらえることになった。


その後、家具をそろえる日々が始まり、週末毎には家の改装状況を確認しに訪れた。ボロボロだった床がみるみるうちに真っ白なタイルで覆われ、キッチンやトイレも床から天井までそっくり新しいものに取り替えられた。訪れる度に家が美しく生まれ変わっていくのを傍観していくのは、ちょっとした快感。LOZなんか、まるで自分が家を建築しているかのごとく、深~い達成感に浸りきっていた。そんな彼にとって日曜大工/DIY等は、まるっきり苦手な分野だ。電球を取り替えることさえも、出来れば人を雇ってしてもらいたいタイプ。その後入居して組み立て式の家具や生活備品を購入することによって、私はそんなLOZの新たな一面を垣間見ることになった…。


そして引越し当日。荷物もそれほど多くないということで、本来は知人のワゴン車を借りて自分達で引越しをする、という計画だった。今振り返ると安易で無謀な計画だったな、と思う。LOZにも「日頃のウェイト・トレーニングの成果が発揮されるね~、ピアノ重いけど。」なんて密かに勇気を与えていたつもりだったが、勇気どころかプレッシャーになったらしく、急遽引越し当日の朝に業者へ電話を入れることになった。人件費が安いこの国では引越しもかなりお得で、2人の男性と大型トラックが時間通りに到着。その後、20分もしない内に(おそらくそのトラックの半分にも満たない荷物の量だったはず)荷物を運び入れて、新居に向かった。


新居では知人の子供達がわーわーそこら中を走り回っていたが、RIOのお守りもして頂いたので、こちらは大変助かった。結局は正味1時間くらいで、全ての引越し作業が終了したのだが、しかし!!!引越し当日に予約とは!!!しかも、それで何とかなるとは!!!あまりにも適当なので、私もさすがに驚いたのであった。その日はコンドミニアムに戻り、最後の夜。ちょっぴり切ない気持ち。思い出も沢山ある。


しかし、翌日の朝にはイギリスからLOZのご両親がシンガポール到着という、さらに過酷な(?)スケジュールが私達を待っていた。



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昨晩夢を見た。


たぶん、毎晩夢は見てるみたいだけど、昨晩の夢はかなり強烈だった。今もドキドキ…。半分寝ぼけて起きて、隣に寝ているLOZを起こした。


しまった。正直言って、夢の内容は覚えていないことに今気がついた。


目が覚めて起き上がると、自分の枕を見て固まった。何故ならそれは私の枕ではなくてRIOなのだ。しかも身体の半分をLOZの頭に押し潰されている。息もしてないようで、微動だにしないのだ。ショックな私は、心臓をバクバクさせながらよーく目を凝らして見詰める。自分の中でこれは果たして枕なのかRIOなのか!!?という疑問が闘っている。やっぱりどう見てもRIOだ。RIOでしかありえない!!!と断定した私はLOZの名前を大声で叫んだ。


「ねえ、RIOを見て!!!RIOがここに居るよ!!!」

「!!?」

「RIOがここに居て、半分潰されてるよ!!!」

「!!?(私の名前を呼ぶ)、…何言ってるの?」

「RIOが息してないよ!!!潰されてるんだってば!!!」

「!!!(私の名前を大声で呼ぶ)、よく見て!!!君の枕だよ!!!ま・く・ら!!!」

「…そ、そんな…」(ドサッ!!!←ベットに倒れ込む音)


息をしていないRIOは、いつの間にか私の枕に戻っていた。おかしいなあ、確かにRIOに見えたのに。絶対に色も黒くて、彼のお腹のなだらかな曲線までそっくりだった…。私の確認しようとする意識はかなり冷静だったと思う。冷静に寝ぼけてたということか。けど(死んでるかもしれない)RIOだと確信した私の身体は、一瞬にしてガチガチに凍ってしまった。もう、どうしよう!!!という言葉が100回くらいぐるぐるぐるぐる。


で、実際のRIOはというと、リビングの床の上でへそ天になって寝ていた。


時々、ガーガー昼寝しているRIOを見て、あまりにも寝息が静かだと、お腹らへんを見て呼吸しているか確認してしまう。時には目まで開いて寝ているので、ちょっとドキッとしてしまうのだ。あー、でも夢で良かった。心臓に悪いけどね…。


でも実は私もその昔、寝ている時にLOZに息をしてるかチェックをされたことがある。そして寝ているふりをしているついでに息を止めて死んでみたりすると、猛烈に怒られたのであった…。



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