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翌日、朝早めに支度をして出かけた。


昨日丸1日新しいスニーカーで私のかかとはボロボロだったので、Mからビーチ・サンダルを借りることにした。万博八草駅から噂の「リニモ」に乗る。無人運転だし揺れが少なくて、さすがリニア・モーター・カーだと思ったけが、その中は通勤ラッシュのよう。つかの間の景色を眺めてしのいだ。駅の周辺ではスピーカーを片手に大声でアナウンスを繰り返すスタッフがいっぱい。正直、そんなに大きな声で「走るな」とか「押すな」などをずーっと永遠に繰り返す方が、かえって人々の気持ちをカリカリさせるのでは?とそんな気がした。実際、すごくうるさくて迷惑なのだ。エキスポの会場に入るまでのゲート前でも、そんなアナウンスが目立った。入場する際、そして入ってからも目的のパビリオンへと焦る人用にしているのだとは思うけど。もちろん何か事故でも起こった際の保障問題に関係してくるだろうし、安全はもちろん大事。でも、もっと穏やかでスマートな方法が無いのだろうか?スピーカーから聞こえる声って、なんかコントロールされてるみたいで気持ちが荒む。学校の運動会の練習にも似てるような。いい加減もう良いよ!!!と何度思ったことか。


エキスポでは、まず荷物をドイツのパビリオンに置かせてもらって、すぐ隣のイタリア館に入る。母がそこで「踊るサテュロス像」を見たかったから。2000年以上前のブロンズ像は、もう今回が国外展示最後だと言われている、そんな美術品。リアルに踊っているポーズが、幻想的にライト・アップされていて、時代を超えてもイタリア人の美意識の深さってすごいなあと思った。そこからスタートしてクロアチア館、モロッコ館、そしてアフリカ館など、人が並んでいないところにはどんどん入ってみた。私達が意外にも気に入ったのはクロアチア館で、紐の切れた凧がクロアチアを旅するというコンセプトを、本物の塩を使用してイメージした塩田をスクリーンとして映像で見せるというもの。なかなかシンプルで個性に富んだ、そしてアーティスティックなパビリオンだった。その他、ヨルダン館では死海と濃度の同じプールを再現してそれを体験できたり、死海の泥を使ったエステなどが人気だった。モロッコ館では細かい手作業の工芸品の制作行程を見物できるし、その他実際に絵付に参加できたりするパビリオンもあった。基本的に各国で共通しているのは、民芸品/特産物の販売、ということ。装飾品から始まってお守り、香水、珍しいスナックや飲み物まで、もう何でもあり。あと、それぞれに国の特徴を生かした展示物を工夫する努力も見られたけど、経済的に豊かな国とそうでない国との格差が歴然としているのも興味深かった。例えば、ドイツなんかは万博のテーマに忠実に沿ったものをドイツらしく、ハイテク機材を生かして(例えば「ライド」という乗り物に乗りながら観賞)カラフルかつコンパクトに仕上げている。もう徹底的に計算され、効率良く「バイオニクス」の世界を体験できる。全体的に、観る側の立場に立って熟考したのが良くわかる。さすが!ドイツ!一方同じヨーロッパでも宗教的な内乱などが絶えない国や、アフリカや南米などの国々では、単にパネル展示だけだとか、民族衣装や生活用品の紹介、で留まっている。しかしそういう格差があるなかでも、伝統工芸や歌やダンスのパフォーマンスなどで人気を呼んでいる国もあるのが面白い。確かに、これって万博のテーマに関係ないんじゃ?というような不思議なコンセプトのパビリオンでも、一歩足を踏み入れればそこは異国のバザール、という感じで楽しめないこともないのだ。


結局、日本のパビリオンには殆ど入れなくて(というか、その行列にくじけて)、ただマンモスは並ばなくても観ることができた。「骨ではなく、ミイラ」という点では、実際に観れて得したな、という気分。あとは韓国館。入るのにちょっと並んだけど、3Dのアニメーションがものすごく面白くて感動した。入る前はちょと馬鹿にしてたけど、出てくる時は目がうるうる。もう一度観てみたい、あのアニメ。シンガポール館もイギリス館も結局行けなくて、母はアルゼンチン館でのフラメンコのパフォーマンスを期待していたのだが、時間が合わなかったのと、そこは本当にそれしか観るものが無かったので、それもわかり易くて笑った。かなり人工的ではあるけど、とりあえず散歩道、みたいな雑木林を探検して、自然を堪能。あっという間に時間は流れ、夕食はオーガニックの素材を使ったレストランで。そこのメニューが私好みで気に入った。妹夫婦が来る時は、是非ここで食事やお茶をしたら良いと思った。穴場だと思う。混んでないし。食器類もちゃんと陶器(シンプルで素敵な)を使っている。人気のあるカジュアルなお店だと、殆どがプラスチックや紙の食器だからね。


Mは先日、ドイツ館を視察に訪れた天皇・皇后両陛下をお迎えしたのだが、その際に美智子様からの質問を受けたらしい。日本語で。質問の内容自体はそれほど難しくなかったとか。でも終わった後しばらくして身体中がカーッと熱くなったらしい。その気持ちはわかる。その時はたぶん緊張で普通の状態じゃなくて、気持ちが緩んだとたん、ガーッと身体が反応するんだよね。そしてそんな貴重なチャンスが訪れるなんて、ものすごい強運の持ち主だなあ。


エキスポ自体、とても広くて沢山観るところがあるので、1日で全てを制覇するのはとても無理。Mも休暇を取ってゲストをアテンドする際に、毎回新しいパビリオン等を体験できるので勉強になると言っていた。すでに口コミや宣伝によって人気のあるパビリオンは何ヶ月も前から予約を入れたりするのが当たり前のようになっているらしいが、しかもそれだけを観るために何時間も並んで、結局それで1日終わりとか。もちろんロボットや新しいテクノロジーを体験して感動するのもよし、だけど、視点を変えてみるともっと違ったエキスポの楽しみ方があるのでは、とも思った。例えば、徹底的に「エコ」をテーマにして冒険してみると、食べ物から観るものまで変わってくる。あまり人には知られてない会場の中には、世界のNPO団体の活動を紹介しているものや、プラネタリウムのような感覚で休憩かつ楽しめるところ、森の中に作られた木の家など、面白くてためになる場所が沢山ある。列に並ぶ、というストレスからも解放されるし、リラックスして心も満たされそう。子供の教育にも二重まる。一緒に楽しく「環境」について学べると思う。


ということで、私達のエキスポ体験は、まず早朝に雨がザーザー降ったので(ビーサン履いてて正解!)、比較的1日中空いていたということも手伝って、かなり快適ではあった。あとはMが手際良く色々と案内してくれてことも大きい。ありがとう!帰りの電車の中で、隣同士で座っていた年配の仲良しさん達が、「あなた、何回目?」「私は今日で6回目よ~。」などど朗らかに話していて、す、すごっ!!と文字通りすごいものを観察するように眺めてしまった。



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名古屋への旅、楽しく読ませていただいているよ。愛知博は行ってないし、恐らく今後予定もないのだけど、ブログを読んで想像を膨らませすっかりプチ旅行気分よ。最近の私はドイツに興味があるので、Mのいるドイツ館などはまずは行って見たいところのひとつなんだけどね。世界規模でか、日本だけかここ最近エコが流行っているのでね、その辺も見てみたい。←流行っているっとは語弊があるね。といっても今のところあまり実践できていないのだけどね。それにしても話に聞くだけだけどMはエネルギッシュな女性だね。色々苦労もあるのろうけど、自分のやりたいことを掴み取る姿勢には脱帽だわ。性格や手法は違うけどCALIOCAもそういう部分を持っているからお互い惹かれあうのかもしれないね。
to rosewood
旅行記、楽しんでもらえて嬉しいわ。そうなんだ~。最近はドイツが気になる国?どうしてかな?私もドイツは好きな国のひとつ。4年前に母とドイツ国内、南から北まで電車を使って旅をしたのは、素敵な思い出。都市によって表情が色々と変わるので(人の気質も違う感じ)、面白かった。全体的に機能的で何事にも丁寧な国だと思う、ドイツ。母との旅行はいつもハラハラすることの連続なんだけど、お互い結構好みが似てるしさっぱりしてるので、ある意味楽なのね、一緒に居て。Mも大学時代から、なんだかんだ言っても1年に1度は絶対に顔を合わせてるからね。いつも、じゃ次回は世界のどこかで会いましょう!!?という感じよ。そうね~、彼女も私の性格を良く知り尽くしてるし、気を使わないで居られる友人の1人かな。とにかくタフよ~、特に自分の仕事分野にはプライドを持ってるし。何よりも自分の欲望に正直なのよね。(時々、正直すぎるけど...)

エコは私もすごく興味がある。実践するのはきっかけがないと、なかなか難しいよね。まず最初は、小さなことからでも。例えば水質汚染を考慮して、水仕事を「せっけん」で始める、とか。私は「せっけん生活」を始めて2年近くになるけど、快適よ。基本的には食器や身体を洗うものは全てせっけん。時々は髪の毛も。掃除で使う洗剤も、なるべく環境に優しいものや「重曹」を使ってるよ。今後の課題はゴミを減らす事とリサイクル、かな。これがこの国って、意外と難しいのよ。

そうそう、今日はちょっとRIOのことでへこんでるのよね。またブログにでも書くね。

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