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2泊3日で名古屋に行った。


正直、名古屋という都市は初体験。足を踏み入れた事が生まれてから1度もなかった。東京から九州や関西方面に旅行する際にいつも通り過ぎてる駅だなあ、くらいの印象だった。新幹線の窓から駅前のビルの並びを眺めてたり、そんな記憶しかない。今回名古屋に行くことになったのは、もちろん「2005年 日本国際博覧会 / The 2005 World Exposition, Aichi Japan」のため。大学時代からの友人、Mがそこで働いている。Mはベルリン在住のドイツ人で、普段はドイツのテレビ局でジャーナリストとして色んなドキュメンタリーなどの番組を作っている。今回は愛知エキスポでドイツ・パビリオンの広報担当として働くことになった。


きっと彼女がそこで働いていなければ、そして何よりも彼女の誘いがなければエキスポ自体に訪れることはなかったと思う。「自然の叡智」をテーマとして、全体的にエコロジーなメッセージを打ち出している事には興味があったけどね。とにかく混雑を覚悟して行かなければならない。ちょっと普通の混雑ではないらしいし。母の友人達もエキスポを訪れて、その混雑具合でかなり疲労困憊。かなりネガティブな情報も耳にしていたのだ。


東京駅には朝の9時くらいに着いた。そして新幹線のチケットを買ったと同時に辺りが物々しい雰囲気に包まれる。ビチッと黒いスーツできめた厳しい感じの人達がロープを持って改札付近を囲い始めた。さりげなく、でも確実に。私達はすでに天皇・皇后両陛下がその日に愛知万博を視察される事をMからちらっと聞いていたので、もしかして新幹線も同じタイミングなんだ~、と思っていた。すると向こうの方から警護に挟まれた形で両陛下が目の前を通る。ゆっくりと、そしてロープの外側で待機している私達に「おはようございます。」とまで声をかけてくださった。実際に目にする両陛下は想像以上に小柄で品が良い老夫婦、といった印象。でもなんと言うか、やはりオーラがあるのかもしれない。佇まいに気品がある。何人かのOL風の女性達が携帯電話のカメラに収めるべくキャーキャーと黄色い声を上げながら追いかけていった。とても対照的なぐあいに。私はふと母の顔を見て、その瞳にうっすらと涙が張っていたのを確認した。私もつられてちょっと胸がきゅんとする。


名古屋まではあっという間で、1時間少し。意外に近いのです。2日目に泊まる予定のホテルを確認してから荷物を駅のロッカーへ。昼食後には「名古屋城」を観光に行く。名古屋の駅前はとても道が広く、整備されている。地下鉄も使いやすい。母も「名古屋城」は初めて。今はちょうど「名古屋場所」の開催中らしく、地下鉄でも何人かの力士(らしき人達)を見かけた。LOZが居たらさぞかし胸をときめかせたことだろう。せめて、洋服を着ていない爽やかな力士を見せてあげたい、いつの日か。そして「名古屋城」の感想は、戦争時の空襲で焼けてしまった素晴らしい日本の財産を残念に思ったということ。当時、名古屋市民はどんな気持ちで焼け崩れるお城を眺めたのだろうかと想像すると(空襲でそれどころでは無かったのかもしれないが)、胸が締め付けられる気がした。あと、「しゃちほこ」の英訳が「female dolphin」だったのが「!!?」の発見だった。


名古屋城を後にして、「瀬戸市」へ。目的地は「尾張瀬戸」。今夜の停泊地はM宅だったので、そこからはそう遠くない。「せともの」で有名な瀬戸市。やきものや陶磁器を売っているお店が沢山ある。が、たまたま月曜日が定休のところばかりで、街がしーんと静まり返っていた。少し川に沿って古い街並を散策してみる。途中、「無風庵」という見晴らしの良いギャラリー兼休憩所で一服し、帰りに寄った「瀬戸蔵」という大きな観光施設のようなところで瀬戸焼きのコーヒー・カップとそれとお揃いの小皿を購入。デザインがユニークな手作り感のある白いカップ。一目見てLovely!!!と思った。お茶の時間が楽しくなりそう。本当はもっと沢山同じデザインの小鉢なんかを買いたかったが、荷物のことを考えるとあきらめて正解。陶器は思った以上に重量があり、かさばるのだった。


2人で大きな焼き釜を展示してあるカフェで休憩。母はケーキが食べたいわとか言いながらいつも甘味セットみたいなものを注文する。あんみつと抹茶とか。で、私が頼んだコーヒー・ゼリーという微妙な量のデザートさえもぱくぱくと食べる始める。おちおちMと連絡できないくらいだった。ちなみにそのコーヒー・ゼリーには小振りな湯のみ(瀬戸にちなんで?)がプレゼントされるらしいが、「福」という字が印字されているそのデザインに、思わず断ってしまった。ま、実用的だし、見方によっては「渋い」けど、さらにサービスで頂けるのに文句を言うのも申し訳ないけど、でも!もうすこしマシなものがあるのでは?としみじみ2人で話し合いながら駅に向かった。


Mとしばし再会を喜び合う。彼女はエキスポが始まる前に一度シンガポールに来て、一緒に数日間を過ごした。シンガポールって撮影のセットみたい~、というのが彼女の感想。さすがに日本通のMからしてみればシンガポールはあまり面白みの無い国に映るのかもしれない。日本では、全国規模で私の知らない沢山の「穴場」を知っているM。常に興味津々で新しいことに挑戦している。反面、繊細な部分を持ちながらも、自分のやりたいことに対するそのハングリー精神にはたびたび驚かされる。そんな彼女のお宅には、2人して中谷の商店街で見つけたアンティークな食器棚が光っていた。一目惚れしたMの情熱に圧倒されたのか、5ヶ月近くも取り置きしてくれて、しかも名古屋までの配送料までかなり割安の値段できっちりと最後まで丁寧だったあのお店。また行ってみたいなあ。基本的に絶対「和風」を譲れないので、畳の部屋には色んなポスターだとかが面白くアレンジしてあって、彼女のドイツの部屋を思い出させた。


夕食はお寿司屋さんへ。そこで働いている人が彼女をとっても気に入っている様子。エキスポが開催されることで、きっとこういう街の細かい部分に幸せが運ばれてくるんだな、と思った。普段は寂れているようなレストランなどに、若くて生き生きした外国人が訪れる。運が良いと、礼儀正しくて日本語も上手な(そして可愛い)外国人だったりするんだから、もう毎日仕事が楽しくなるよね。その彼も、そんな幸せな感じが身体全体から滲み出ている、という風だった。


その後、Mと職場の写真を見たり話し込んだりして、夜更かしした。母はその横でぐーぐーと、まるで自分の家みたいにくつろいでいた。


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