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シンガポールには四季が存在しない。


雨期と乾期という区切りがあって、雨期は当然頻繁に雨が降るし、乾期は非常に暑い。シンガポールに10年近く住んでいた父の友人に「シンガポールは雷が面白い」と言われた。晴れていた空が少しどんよりしたと思ったら、稲妻が空を走り、雷が轟き、そしてシャワーが地表を揺らす。跳ね返す雨の力が強いので、街全体に靄がかかる。そして巨大な雨粒。それがバンバン降って来るダイナミックな眺め。外出時や移動する際のシャワーは厄介で、タクシーもパッタリとつかまらなくなる。けれど、そんな豪快な雨を見ていると、自然ってすごいなあと単純に感心してしまう。それくらい迫力がある。


稲妻のバリバリバリッという裂けるような音は、慣れるまで少し怖かった。空がピカピカ光り始めると、あっという間にゴロゴロ音が響いてくる。その後地面まで届くようなドドーンッという音が追いかけてくるんだけれど、高層のコンドミニアムに住んでいる人が、そのドドーンッで建物が揺れたと騒いでいた。地震の無い国シンガポールは、かなり不安な構造の高層住居や建物も結構多い。揺れるなんて…怖すぎる。


四季が無い国に住むということに、最初はそれほど気にもかけなかった。日差しが刺すような暑さは苦手。すごく疲れるのだ。けれど、スチームなどで蒸されるようなジワジワとした暑さには割りと強い方かもしれない。サウナも昔から好きだったし。ただ、四季が無い分時間の感覚がおかしくなるような気がする。私は基本的に記憶の大部分は恋愛や人との出会い、別れが中心に印されていくものだと思っているが、その中でも気候や体感する季節感などは、結構重要な役割を持っているのではと感じる。公園の滑り台の下で、雨宿りをしながら恋する人を待つ時の記憶。そこにはやはり甘い香りのする春雨が強烈に存在している。恋に悩み、脱力感と共に空を見上げた時の、その空の透明なことといったら!冬空特有の遠い空に自分の濁った気持ちを濾過してもらいたかった。


さほど変化のない気候の流れの中、時間は確実に過ぎていく。歳を重ねることにそのスピードも加速していくような気もする。今後さらに増えていく記憶の片隅には、きっと自分で感じ取れる分だけの微妙な季節感が、そこに刻まれていくのかもしれない。繰り返される雨も雷も、夕日も朝焼けも、毎回絶対に同じではないのだから。今はただこの国の緑に秘められている生命力の力強さ、を堪能したい気分。あのダイナミックな雨や雷が育んでいるこの緑。ひと濡れしたら、すぐにぐにゅぐにゅと音を立てて伸びていくのが見えるような気がする。


この小さな国の、大きな神秘。



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Non Title
テンプレが変わったので文字化けしないかな?
とおもったらやはりしませんでした(^^)
(Macを考えて作っていないのがあるそうで)
やっと思いきりお話できます~嬉しい!
で、遅ればせながらリンクさせて頂きました。
犬の方です。トラックバック忘れてすみません。
シンガポールの雷、わんこは平気なのでしょうか??
うちは海の直ぐそばなので、落ちて地響きがします。わんこは網戸をけやぶってうちの中へ!
よりによって小さい仏壇に顔を突っ込みます(^^;)
雷のしつけもあるのでしょうか?
花火はだいぶなれたようですが。
Non Title
ポチ右衛門さん、こんにちは!

テンプレートのデザインを色々見てたら、恐ろしく時間が過ぎてしまいます。本当に様々な種類があるので、目移りして大変。たぶんこれからも変化あり、です。

リンクして頂き、ありがとうございます!!!ブログ初心者なので嬉しいです。

RIOは雷の音、全然平気です。普通にしてます。雷より雨の方が嫌みたいで、えらい迷惑そうな態度です。落ちてくる雨粒も食べます。それとは正反対なのが、実家のRYU(甲斐犬)。雷はともかく打ち上げ花火の音が大嫌いで、お風呂場に逃げ込みブルブル震えてました。

雷のしつけって、ちょっと難しそう。ちなみにRIOの天敵は…すばり、掃除機です。

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