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「Ashes」ー 今、この言葉が熱い。



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イングランド対オーストラリアのテストマッチシリーズのこと。イングランドが歴史上初めてオーストラリアに負けた際に、壷の中にベイル(ボールだという説もある)を焼いた灰(「Ashes」)を入れたのが始まりで、それ以来テストシリーズに勝利したチームがこの灰の入った壷を獲得できる。基本的には2年に1回行われる試合で、今年は会場がイングランド。しかも18年ぶりに勝利の見込みあり、ということで大いに盛り上がっている。


数百年以上の歴史を持つといわれているクリケット。イギリスの伝統的スポーツのひとつ。13世紀に羊飼いが仕事の疲れを癒す為に始めたゲームがその起源らしい。18世紀から19世紀にかけて英国領土の国々(豪州、南アフリカ、インド、パキスタン)でクリケットは「紳士のスポーツ」として浸透していく。紳士的な振る舞いがプレーの根本に反映されていたということかしら。意外にマイナーなイメージだけど、球技としての競技人口はサッカーに次いで、世界で第2位らしい。


競技自体は野球に似ているけれど、細かい部分ではかなり違う。ルールを簡単に説明すると、「ウィケット」という地面に立っている三本の杭/棒の攻防。ちなみに先ほど述べた、灰になっているらしき「ベイル」とは、「ウィケット」の上部に置かれた横木のことを指す。1チーム11人、10アウトで攻守が交代し、2イニング制。投手(呼称「ボウラー」)は投球時に助走をしても良く、肘を曲げずに投球しなくてはならない。また、打者(呼称「バッツマン」)はバウンドする球をバットで打つ、「ウィケット」を倒さなければ何度空振りしても構わない、などの規則がある。打者は球を打ったら、20メートル間隔で2カ所に立てられた「ウィケット」の間を走る。それで得点。あとは、打球がスタンドに入ったら6点、ワンバウンド以上でスタンドまで到達したら4点。常に審判が手でひらひら~とジェスチャーする。


私が初めてクリケットなるスポールの試合を見たのは、LOZと知り合ったばかりの夏で、その当時フラットメイトだったジョンにルールを教えてもらった...。けど、全く理解不能だった。唯一わかった事実は、永遠に終わらないゲームだということ。以上。彼は小さい頃からクリケットのチームの所属していて、今でも週末は練習に行っている。根っからのクリケットファン。けど最近、実はLOZもクリケットの試合経験があるらしいことが判明した。びっくり。あんな恐ろしいほどに忍耐力が必須なゲームを、よく出来たなあと思う。彼は大学時代にアメフトに入れ込んでいたので、それはダーッと突撃してダーッと点を入れる、というイメージとしてはLOZには似合いすぎてると一人で納得してたけど。ク、クリケットかあ。


とにかく、この「Ashes」が始まって以来、LOZは落ち着きが無くて、ケーブルTVでクリケット・チャンネルなるものさえ加入した。最初は冗談かと思っていたけど、しょうもない映画チャンネルよりはもっと脳みそのためになるものを、という説得モードで、結局はクリケット・チェンネルかよ!!!でもそれは9月いっぱいまでの契約にするらしい。この「Ashes」のためのものなのね...。このチャンネルを契約するまでは、地道にパソコンのラジオで試合中継を聞いていた。そしてすかさずネットのニュースを随時チェック。もう、夏の高校野球に熱中する私の元上司みたいなものです。すごい厳しい感じで偉い人だったんだけど、個室にこもってやたら静かだなあと思っていたら、携帯ラジオをイヤホンで聞いてた...。満面の笑顔で...。ま、とにかく、その上司はどうでもよくって、真っ暗闇でラジオに耳を傾けながら一喜一憂している、そんなオタクのようなLOZに心を打たれた私は言ってあげた。そんなに試合を見たければ、思いっきり見ればいいじゃないの、と。


でも、甘く見てたよ...クリケット。「Ashes」は5試合のテストマッチから成り立っていて、1試合が5日間ある。そして長いんだよ、試合が。10人の打者をアウトにしなければ、攻守が交代しないので、下手すれば1日中同じチームの攻めと守りで試合が行われてる。上手い打者だと小刻みに点を入れ続け(何時間も)、その数は何百点とか。きっとクリケットが好きな人にとっては、投手や打者、そして野手などの動きや、ちょっとしたワザなんかに感動しているんだろうけど、素人にとっては、じーっと画面を見ててもそんなに派手な動きが無いので、すぐに退屈してしまう。たまに打者にボールが激突して、痛そうだなあとかそういうレベル。あとは、その顔の白いチョークのような日焼け止めの付け方は、どうだろう...とか(人それぞれに個性があって、付け方も異なっている。たまに、唇だけしかつけていない人とか、鼻のあたりだけ丸くとか...かなり気になる)。ちなみに、ボールはコルク芯にウール糸を巻き、牛皮で包んだものらしいです。当たると相当痛いらしいよ。


今の段階で、4テストマッチを終了しているので、勝負の結果もあと少し。イングランドは2勝1敗1引き分け。もしこの試合に勝ったり引き分けたりしたら、奇跡の勝利(オーストラリアは強豪で有名のため)!!!ちなみに昨日も夕方の5時半から試合を観始めたけど(イギリス現地時間だと午前10時半)、時々雨で中断するので、ちょっとやきもき。でも、雨で中断した分はそれだけ延長、という形にはならないらしいので、比較的ピーンチ!だったイングランド勢にとっては救いの雨!!?なのかもしれない。ちなみにLOZの親友たち(ジョンを含め)もこの試合を観に行っている。


クリケット・チャンネルを入れてからというもの、ご近所さんも度々訪れてくるようになった。我が家の近所もそうだが、欧米人の友人、知人(イギリス人やオーストラリア人、ニュージーランド人)と会えばすぐにクリケットの話題になる。そして彼らの同居人は揃って呆れ顔(私を含め)。クリケット自体は決して嫌いではないし、それなりに味のあるスポーツだと思う。服装からして伝統的で、ある意味「紳士的(?)」だし、それになかなかホットな選手も多い。ただ、夕方から一晩中(終了は平均して午前2時前後)までずーっと中継のアナウンスやインドのわけわからないCM(シンガポールで観れるクリケット・チャンネルは、たぶんインドから引っ張っている模様)を聞き続けるのは、それこそ拷問です。もう、頭の中にしっかりと刻み込まれたインドのCMの数々。面白い発見もあるねえ、などと素直に楽しめるのは数回だけだよ。本当に。一度LOZに、「ねえねえ、クリケットの試合を、ミュート(音声なし)で観れる?」とお願いしたら「じゃあ、NHKの番組をミュートで観れるんかい?」と返されたので、負けました。弱すぎ。しかも、雨で中断した際に、苦手な「スタートレック」のシリーズまでむりやり観させられて、ますます意気消沈。


「Ashes」の試合結果は月曜日にわかります。只今イングランドは大ビンチぎみ。オーストラリアがじりじりと迫ってきている。勝てるのか!!?イングランド!!?


※ 参考:「NPO法人 日本クリケット協会 オフィシャルホームページ」




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