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「CLOSER」を観た。去年のクリスマスの時期、ロンドンの地下鉄のあちこちで、この映画のポスターを見かけた。その時以来、ちょっと気になっていた。結局映画館ではなくDVDで。



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大まかなあらすじは、単純に言えば男女4人の恋愛劇で、人間の持つ複雑な面、例えば動物的な直感を通した出会いや、またそれに絡む嫉妬や裏切りの繰り返しなどが、2組のカップルを通して描かれている。この物語は、もともとイギリス劇作家パトリック・マーバーによる、世界的に大ヒットした「戯曲」だったらしい。それにしても過激な内容なことよ。内容もそうだけど、台詞がすごいんだ。ものすごくリアリティーのある台詞...(イギリス英語のスラングを含め)。


キャストが良い感じ。ジュード・ロウとナタリー・ポートマン。そしてジュリア・ロバーツとクライヴ・オーウェン。この2組のカップルが複雑に絡み合う。ジュード・ロウは男前なので、どんな役をしても(たとえ薄気味悪い殺し屋やロボットとかでも)、いつもそれなりに様になっている。でもこの映画では、あまり魅力的に感じなかったのは私だけ?運命に翻弄されっぱなしの普通のイギリス男を演じているのだが。


でもそれはきっとクライヴ・オーウェンのせいだろう。彼の演技がすごかった。その口の悪さや低い声の迫力もさることながら、常に性欲や独占欲が愛情に反映し、異常に性に執着している医師という役柄が、あまりにも不気味で上手かった。ある意味とても孤独で哀しい人なんだけど、抜け目が無い。彼を見た瞬間、すぐに「King Arthur!!!」と喜んだのもつかの間、すぐに「おお、King Arthur...よ。」と呟くこと多し。映画館で見たキングのクライヴは正義感に満ち溢れ、神々しかった...のに。でも!私はこの「CLOSER」のクライヴ・オーウェンの演技を見て、彼の演技の幅広さに感服したのだった。あれほどの悪態をジュリア・ロバーツに浴びせまくった男優もこの先そう出てこないだろうな。LOZ曰く、「世界中の男が、妻や恋人に対して言いたくても言えない全ての悪態を言い尽くしている」らしい。


ジュリア・ロバーツは写真家の役。ちょっと地味な感じで、でもその疲れた感じがセクシーでもあった。そしてとてつもなく弱くて駄目な女を演じているのが新鮮。ナタリー・ポートマンはストリッパー。汚れ役なんだけど、天使のような顔で小悪魔的な魅力を強調。繊細で素直な心と冷たくて気まぐれな心の両方を備えた、不思議な存在。彼女の喋り方も結構独特で、可愛らしい。ちょっとだけ「レオン」のマチルダを彷彿させる。ま、この2人の女性の異質な魅力も、この映画のキーなんだろうなと思う。


映画の中で、ロンドンの街を観るのも、すごく楽しかった。ちょっとした公園の一角に埋もれた墓地や雨に濡れる歩道。夕方のテムズ川。そして彼らの住むフラットのインテリアなどにも、すごく興味をひかれた。


ちなみにこの映画で、クライヴ・オーウェンとナタリー・ポートマンが、それぞれゴールデングローブ賞のドラマ部門で、最優秀助演男優賞と最優秀助演女優賞を受賞している。2回観たら、また印象が変わる映画かもしれない。恋愛の残酷さと人間の弱さを見せつけられる、そんな映画。


ダミアン・ライスの挿入歌が最高。胸にぐっとくる。



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