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6月の中旬に、引越しをした。


今まで住んでいたコンドミニアムの2年間の居住契約が切れるタイミングで、住環境を変えた。川沿いのオープンな空間から移動した環境は、緑の多い静かな住宅地。オーチャード通りなどの中心部からは少し離れる。環境を変えた主な理由としては、今年に入って住居周辺のコンドミニアム開発が活発になり、1つ2つならともかく、数えられるだけでも5つ近くの新しいコンドミニアムが建設されることになったということ。考えてみれば、それだけその地域が住居として有望視され、将来的にはヒップな環境として有名になるのかもしれない。が、それはまだ十数年先のことだし、窓を開けると毎日建設工事の音が響き渡る状況にはちょっと不満だ。そして成長していくRIOにも、住んでいて楽しい、そして少し余裕のある空間を与えてあげたかった。ま、シンガポール最初の2年の住居としては申し分のない場所だったと思う。


この辺の空気は、水辺のそれとは違ってもっともっと濃厚だ。木々や草花の香りがする。雨の後には緑が蒸れたような独特の香りが漂う。新居の裏庭の向こうには、一面の緑。数本の巨木が枝を空高く伸ばし、葉がみっちりと茂っている。新居に移った翌朝に、ベットから窓に目を移すと、そこには木漏れ日がキラキラと光り、沢山の葉っぱに細かく反射していた。それがこの世のものとは思えないほど綺麗で、2人ではしゃいた。


この家を見学した時のことを明確に覚えている。まずこのテラス・ハウスを知ったのは、友人と共にあるドイツ人の女性に案内されたアート・ギャラリーの存在だった。そのギャラリーは、すぐ右隣の通りにあり、2件ののテラス・ハウスをくっつけた構造で、素敵な空間を作り上げていた。中を自由に見学させてもらい、作品のインパクトもさることながら、実はそのテラス・ハウスのデザインに目や心を奪われっぱなしだった。その印象はずっと心のどこかに焼きついていて、LOZにも度々話をして聞かせた。そして2回目にそのギャラリーに訪れたのは、LOZと一緒に近くでランチをしたついでだった。LOZもその住宅街にある独特な雰囲気を気に入ったようで、建物のユニークさにも感嘆していた。


そこからが、早かった。もう数日後にはエージェントに電話を入れ、現在空き家である何軒かの見学アポイントを取った。実際に見学できたのは2軒。多少は交通量が多い通りに面した改装済みの奇麗な家と、ロケーション的には申し分の無い改装前のボロボロな家。LOZの心はもうすでにそのボロボロの家に決まっていて、私は正直その家があまりにもボロボロ過ぎて、改装後の姿を想像するのが難しくて悩んだ。でも最終的に決め手になったのは、想像の中で手を加えて美しく生まれ変わった裏庭と、その向こうに広がる緑の存在、だった。しかも前の住人が個人的な趣味で作り上げたフェンスがあるので、RIOが住む環境としては最適だった。早速見学の翌日、エージェントに連絡を入れて交渉する。結果、無理を言って3ヵ月後には入居可能な状況にしてもらえることになった。


その後、家具をそろえる日々が始まり、週末毎には家の改装状況を確認しに訪れた。ボロボロだった床がみるみるうちに真っ白なタイルで覆われ、キッチンやトイレも床から天井までそっくり新しいものに取り替えられた。訪れる度に家が美しく生まれ変わっていくのを傍観していくのは、ちょっとした快感。LOZなんか、まるで自分が家を建築しているかのごとく、深~い達成感に浸りきっていた。そんな彼にとって日曜大工/DIY等は、まるっきり苦手な分野だ。電球を取り替えることさえも、出来れば人を雇ってしてもらいたいタイプ。その後入居して組み立て式の家具や生活備品を購入することによって、私はそんなLOZの新たな一面を垣間見ることになった…。


そして引越し当日。荷物もそれほど多くないということで、本来は知人のワゴン車を借りて自分達で引越しをする、という計画だった。今振り返ると安易で無謀な計画だったな、と思う。LOZにも「日頃のウェイト・トレーニングの成果が発揮されるね~、ピアノ重いけど。」なんて密かに勇気を与えていたつもりだったが、勇気どころかプレッシャーになったらしく、急遽引越し当日の朝に業者へ電話を入れることになった。人件費が安いこの国では引越しもかなりお得で、2人の男性と大型トラックが時間通りに到着。その後、20分もしない内に(おそらくそのトラックの半分にも満たない荷物の量だったはず)荷物を運び入れて、新居に向かった。


新居では知人の子供達がわーわーそこら中を走り回っていたが、RIOのお守りもして頂いたので、こちらは大変助かった。結局は正味1時間くらいで、全ての引越し作業が終了したのだが、しかし!!!引越し当日に予約とは!!!しかも、それで何とかなるとは!!!あまりにも適当なので、私もさすがに驚いたのであった。その日はコンドミニアムに戻り、最後の夜。ちょっぴり切ない気持ち。思い出も沢山ある。


しかし、翌日の朝にはイギリスからLOZのご両親がシンガポール到着という、さらに過酷な(?)スケジュールが私達を待っていた。



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